エアコンクリーニング業者必見。PART2 -メーカー修理担当が教えるトラブル対策術 分解作業編-

最新のエアコン。特にお掃除機能付きのエアコンはメーカーの人でも分解は面倒。

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室外機の分解は今も昔もさほど面倒でもないのですが室内機は多機能になるにつれ分解と組み立てが面倒になりました。
同一メーカーばかり分解しているのならある程度は数をこなせば覚えると思いますが、エアコンのクリーニングをやっている方々は各メーカー様々なタイプを相手に苦労をされてる思います。
お掃除昨機能付きのエアコンはお掃除機能の部品を外さないと熱交換器にはたどり着けないはずですので一段と面倒でしょう。
分解組み立てに関しては最新の注意をして作業していると思いますし様々な工夫もやっていると思いますが分解にの際にトラブルになりやすい事をちょっとだけ説明したいと思います。
 
分解は慎重に。
ネジで止まっている箇所、ツメで引っ掛けてる箇所、ピンで止まっている箇所。
色んな方法で部品を固定してますが、時には分かりずらい所に固定箇所があることがないでしょうか?
知らない機器の分解をぱっと見ただけで解体出来る人はなかなか居ないと思います。
何かに引っかかっている感覚があるのに無理に外すと爪を壊したり部品自体を壊したりします。
メーカーから分解図を取り寄せたり(個人でやっていると無理な場合が多い。またメーカーと取引がないと教えない事がある)、各自会社で作成したマニュアルを参照したりしないと多機能の機種の分解は難しいのと思います。
もし知らない機種でも分解しないといけないのなら慎重に止まっている場所を特定しないといけません。
少しでも動かない時は何かあると思って無理に動かさずにもう一度探しましょう。
 
ネジを無くさない、管理は確実に。
たかがネジなのですが結構重要だったりします。
微妙に長さが違ったり、ピッチが違ったり、同じように見えても取り付け場所を間違えるとがたつきが起こり脱落などを引き起こします。
またネジを無くすと代用品なんてなかなか持っていないと思いますので代わりに同じようなネジを取り付けようとするでしょう。
これも同じようにがたつきや脱落の原因になります。
一つ一つのネジの位置をちゃんと頭で覚えきる人は一つの箱にいれておいても良いのですが、もしそんなに覚えきれないという方は小分けして入れておく方が無難だろうと思います。
人それぞれ独自のやり方があり実践していると思いますがネジ1本でも大切に扱って下さい。
 
組み立ての事を考えて分解する。
よく同じ様な部品で構成された物があると思います。
左右間違ったりなども良くあるのではないでしょうか?
分解するなら組み立てで間違わないように工夫しておくと言うのも大事だと思います。
部品の置き場所を分ける、札を付けておくなど色んな工夫があるでしょう。
もしお客さんの許可が取れるのなら画像として保存しておくのもいいのではないでしょうか?
機能が多くなればなるほど外さないといけない部品が多くなります。
また、それに従って配線も多くなっているでしょう。
配線一つにしろチョットでもはみ出すと組み立てるのに収納できなくなります。
頭で覚えておく事が困難ならせめてメモに書くなどして残しておきましょう。
 
取り外した部品などは人通りのない所に。
部品が壊れると修復はできません。
本人はわかっていても他の作業員やお客さん(特に子供)は気づかない事があります。
外した部品の置き場の明確化、他の作業員が行き交う所にはあまり置かないようにした方が良いでしょう。
 
まとめ
分解作業をきちんと行えば組み立ても少しは楽に、そして組み立ての際のミスも減ります。
確実な作業をお願いします。